グリーン投資減税(法人編) 即時償却と税額控除どっちがオトク?

2013年07月29日

グリーン投資減税には即時償却と税額控除の2つの選択肢があります。

太陽光への投資額を全額費用化できる即時償却と投資額の7%を納める税額から控除できる税額控除のどちらがオトクなんでしょうか。

仮に1,000万の投資をしたとしてその節税効果を比べてみましょう。

 

1)即時償却の場合

節税効果としては法人税率を30%とすると1,000万×30%=300万の節税になります。

ただし、本来ならば17年に渡って費用化すべき設備を一時に費用化してしまうため翌期以降は売電収入にまるまる法人税がかかってしまいます。

つまり即時償却は税金を納めなくてよいという制度ではなく税の納付を先送りにする制度です。

また初年度において利益が1,000万なく全額控除できなかったとしてもその損失は9年間繰り越せます。

 

2)税額控除の場合

節税効果は1,000万×7%=70万です。

ただし、この70万の控除は無条件に控除できるというのではなく、適用年度の法人税額の20%が限度です。

例えば法人税額は300万だった場合300万×20%=60万の税額控除が認められ控除できなかった10万は1年間に限り繰り越せます。

税額控除は即時償却のように税の先送りではなく納める税額自体が減るという制度です。

 

条件をすべて同じと仮定すると単年度の節税効果だと即時償却、20年の長期で考えると税額控除の方がオトクになります。

ただ、即時償却の場合はとりあえず税金の支払いを先延ばしにしその間に役員報酬の改定や親族に給与を出したり、利益が出ないように対策を練れます。一方で税額控除は法人税額の20%が限度だったり繰り越せるのが1年のみだったり使い勝手がいいとは言えません。最終的には即時償却の方が優れてるのはないでしょうか。

 

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