【グリーン投資減税】即時償却は将来の償却費の先取りです。
2014年09月30日
相変わらず多くの個人の方からお問い合わせを頂いております。特に即時償却による所得税の還付狙いで数千万の給与を貰っているような方からのご連絡をよく頂きます。
もちろんこういった方々にとっては設備投資額の半分の還付を受けられるため、即時償却の効果はものすごいことになります。但し忘れてはいけないのは即時償却は将来の償却費の先取りに過ぎないということです。
つまり初年度については多額の税金の還付を受けられますが翌年以降の税金は増えてしまうということです。
例えば投資額2,000万、売電収入年200万のケースですと初年度は1,000万近い還付が見込めますが、2年目以降には毎年67.5万(収入200万から青色申告特別控除65万控除後の金額の50%)の税金を持って行かれてしまいます。この状態ですと借入をしていた場合は返済もままならない状態ではないでしょうか?
ただ、上記のような状況を考慮しても還付のメリットは魅力的です。特にいつクビになるかわからない外資系の方や数年後に退職を控えている方、今後給与が下がっていく見込みの方については将来の税率も下がる可能性があるため、税率が高い今年の税金の還付を受けるというのは非常に合理的です。
また、将来の税金は高くなるといっても将来には別の節税手段があるかもしれないですし課税を先送りにするというのは重要な考え方です。