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太陽光発電のリスクとは?実際に7年近く運用して感じたホンネ

 

早いもので私が太陽光事業を始めてからもうすぐ7年が経とうとしています。
最初の太陽光はもうFIT期間の1/3は経過してしまいました。

思い出すと懐かしいですが、私も始める前はどの程度リスクがあるのかわからず、投資をするかどうか悩んだものです。

 

これから投資を始める方、あるいは既に持っているが追加での取得を考えている方に向けて、実際に7年近く運用して私が感じた太陽光のリスクについてホンネでお伝えしていきます。

 

大体のトラブルは保険でカバー可能!?

 

 

太陽光でまず心配するトラブルは台風等の自然災害ではないでしょうか?
基本的に自然災害は保険の加入によりカバー可能です。

保険の内容により免責金額があったりすることもありますが、しっかりと保険をかけていれば、大きな金額の自己負担が生じることはないでしょう。

 

実際に私もパネルの破損等が何度かありましたが、ほぼ保険でカバーしました。
今まで自己負担した金額は10万にも満たないと思います。

むしろ事故時諸費用特約により、被害額より多くの保険金が出て、事故があったのにお金はプラスになったこともあります。
※事故時諸費用特約とは事故発生時の見舞金のようなもので、保険金額の10%~30%が貰える特約です。

 

但し、保険でカバーできない範囲には注意が必要です。
具体的には、地震、津波、戦争等です。
これらに対する私の考えは以下の通りです。

 

1)地震
個人的には太陽光は造りにもよりますが、比較的地震に強いと考えています。
実際に私の発電所は2016年の熊本地震を被災してますが、地震翌日から何の問題もなく発電してました。

背が低い構築物ということもあり、地震が起きても地面と一緒に揺れるだけのように思います。
ただ、地盤がゆるい場所等は被害が出る可能性が高くなるでしょうから、設置場所の選定は必要となります。

 

2)津波
そもそも最初から津波の被害を受けない場所を選定すれば問題となりません。

 

3)戦争
戦争が起こってしまったら、そもそも自分の命も危ういでしょうし、このリスクを考えていたら何も行動出来ません。

 

自然災害はそこまで恐れる必要はないことがわかりましたでしょうか?

 

発生したトラブル事例

 

 

7年間で大きなトラブルはほとんどありませんでした。
小さなトラブルはいくつかあったのですが、以下のようなものです。

 

・台風でパネルが割れた
・発電所と電柱を繋ぐケーブルが人為的に切断されていた
・落雷等によりパワコンのブレーカーが落ちてしまい、発電されなかった
・発電所に蜂が巣を作った

 

パネルの破損とケーブルの切断は保険でカバーされてます。
落雷の被害は壊れたわけではなく、ブレーカーが落ちただけなので保険の対象外でしたが、被害額は恐らく10万前後ですのでやむを得ないかという感じです。

一番最後の蜂の巣は先日発見したばかりの現在進行形のもので、自主管理の発電所なので地味に困ってます。。。
恐らく駆除業者に依頼して、数万程度の出費だと思います。

 

現在、15基保有していますが、平均すると年1回トラブルがあるかどうか?というイメージです。

 

焦ったけど大丈夫だった事例

 

 

中には結構焦ったものもありました。
それは外部環境の変化により、影ができてしまったケースです。

具体的には発電所の南側にマンションの建設が始まってしまい、冬場は発電量に影響が出そうでした。
ただ、もともと設備を北側に寄せて作っていたこともあり、実害は少なそうでした。

 

実はこのリスクは購入時にうっすらと認識はしていました。
ただ、当時融資の内諾を頂いていて、その条件に当てはまる物件を他に探すことができず、購入したという経緯があります。

結果としては、大きな影響はなかったのでいいのですが、少し間違えたら悲惨な結果になってました。

 

改めて太陽光発電は買う前の案件・設置場所の選定が一番大事だと感じました。

 

まとめ

 

 

・自然災害等の大抵のトラブルは保険でカバー可能
・設置場所の選定をしっかり行うことにより、地震、津波、将来的に影ができる可能性もかなり少なくできる

 

なお、発電量の減少・設備の劣化を心配する方もいるかと思いますが、こちらは以前の記事で実績をまとめております。

 

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